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大島大好き

大島大好き

大島大好き

 平日は千葉県香取市にあるKulimoto farmでなれない事務と葛藤。週末は東京都国分寺市にある社会福祉法人AnnBeeのグループホームなな庵でアルバイト。
 
 僕は近い将来、どこかに根をはり、シンプルで質素な生活を、自分もしくは仲間たちのできる範囲で自給して楽しみたいと考えています。なので、色んな未知の場所を訪れるのが楽しみです。
 
 そんな僕がそもそも大島へ行くことに決めたのは友人からお知らせをいただき、「島」と「福祉」という言葉を僕のアンテナがキャッチし突き動かしたからです。
 
「福祉の島へ -大島で学ぼう」に参加させていただき短い間ではありますが、大島での体験はとても充実していてあまりにも自然な流れでした。
 
 まず、早朝に到着し時間を港で持て余していたところ、ちょうどその日にたまたま椿での染め体験をするようでした。腰の曲がったおばあちゃんが一人で準備をしていてお手伝いをさせていただきながらたくさんお話しさせていただきました。その方があまりに元気だったことが印象的でした。
 
 イベント会場では、ロビーで地元の方とお話をさせていただく機会があり、千葉で畑をしていると話したら、見学させていただけることになりました。大島での畑や農作物など多くの貴重なお話しを聴くことができました。その方は趣味で酵母を自分でおこしパンを焼いていると聞き、千葉の仲間の全粒粉と米粉があるので送らせていただきました。色々と実験しその度にお返しにと何度もおいしいパンをいただき、いまだに送っていただいています。
 
 イベントでは福岡で施設を運営されている方のお話しに衝撃を受けました。制度を利用しつつも制度以外でもサービスを提供されているようでとても興味深かったです。必ず現場を観に行きたいと思いました。
 
 イベント以外にも、ご縁がありタイミングもあい、歴史のある障害者施設のご案内にもご一緒させていただきました。これもまたとても貴重な体験でした。年齢、障害の度合いや病気の進行度合いなど、みんなそれぞれ当たり前ですが違っていて、それにどのように対応していくのが彼らにとってハッピーか。僕がこれから先に直面するであろう課題に今現在取り組んでいるようでした。
 
 どれも僕が体験したことは、大島に来れば必ず体験できるわけではないですが、少なくともあの時の大島に来ていなかったら体験できなかったことは間違いないです。大島在住以外の人との出会いも貴重でしたが、その素晴らしい方たちとも大島に行っていなかったらお会いできなかったです。
 
 大島とうい島があり、そこに住む人がいて、そこに集う人がいる。そんな島と人との化学反応。
 
 また大島を訪れるときにどんな人と出会い、何が起こるのか楽しみで仕方ないです。
 
湯本乾一郎 KenichiroYumoto (20代 東京)